7月17日

肉体を無視している。自分の肉体に答えを出すなんて不遜だと、問いから逃げている。


早起きをして早朝の太陽を見たい。5時に起きて、5時の太陽を。3時に起きて、3時の太陽を。東のあの山から射す朝陽は、僕の涙を何度射抜いたのだろう。


素朴なものを信じ続けるのは難しい(簡単なはずなのに)。理由なんて要らないはずなのに、理由を必要とさせられてしまう。ねえ、君、なんで信じているはずのものに、そんなに過剰な言葉を使うのですか?


子供が石を蹴りながら歩いていたので、好きだ好きだ好きだなぁと思った。


血がいつも濁っている。コーヒーの匂いが嗅ぎたい。


生まれた時は空に居て、そこから少しずつ降りて行く。地上で生きる方法を見つけていく。僕と、貴方が、お互いの嘘を気付かない振りをする方法を身につけていく。そうして少しずつ重く、鈍くなり、沈んでいく。


まとわりついた肉を引き剥がしたい。