6月5日
朝露に濡れた蜘蛛の巣を払ってしまおうか。置いてきぼりにされた朝にちっぽけな全能感を愉しみながら、銀器の触れあう音を聞いている。
出口が無い迷路、ハッピーリアルラビリンス「現実」へようこそ。
こんな朝からセンチメンタルになってどうしたらいいのか。センチメンタルに(笑)をつけてごまかすこともできないよ。
みんな考えてて気持ち悪い。
11時になっても明けきらない今日。羽化の前のような、百合の根のような、ぶよぶよした白色の感触。その時の為に、大事に守らなければ。
女の子じゃなくなって、馬鹿な男と一緒にいられるようになれば大丈夫なんだろうか。そうだとして、男の子はどうなったら大丈夫になるんだろう。
あの柔らかでぷっくりとしたお腹の中にずぶずぶと手を突っ込んで、心に触れてみたいのです。とくとくと心の脈打つ音を、涙と幸せにまみれながら愛したいのです。
コーヒー落ち着くな。コーヒーとご本と、あとは一緒に本を読んでくれる人がいれば何もいらないな。
コーヒーを飲むとゆっくり肺が汚れていく気がする。ゆっくり汚されるのって気持ちいい。
花を育ててみたいな。花なら人にあげられるから。でも花って触れると枯れちゃうからな…。
指を伸ばして太陽に向けてみる。掴んでみる。ああ、あんなことがあったな、灼けていくんだ…。
今藁があったらすがる。
本当の事ばかり探してそればかり見詰めているので、それが自分の中でどれだけの大きさなのか分からない。例えば母の咳声より大切なのだろうか?
君がアルゼンチンに居ても月のベースキャンプに居ても、宇宙の膨張速度のせいで光が届かない所に居ても、抱き締めてあげる。隣で。
ピアノが怖い。聴きたい。
自分はデレツンだと思うな。
1日だとか5年だとかの時間は嫌いだけれど、1000年だとか30万年だとかの時間は好きだ。時間が石や星に及ぼす作用が自分にも及んでいるのだと思うと、目の前の人と握手をしたくなる。
矛盾大好き
矛盾に殺されたから矛盾が原動力になっているのだな。それにしても人は皆矛盾に殺された後に生きているはずなのに、どうして言葉で解決しようとするんだろう?
僕が何を言っているのか誰か教えてください。意味が分からない。
思いやりで何かを押しつけてる人を見た時心底悲しくなる。自分が消えたくなってしまう。
あの人が幸せだったらいいな。でも今笑っているか泣いているか分からないから、こんなに寂しくて不安なんだな。
嫉妬って本当に要らない感情だと思う。浅ましい。五月の太陽より浅ましい。
浅ましいって繰り返すとかなりゲシュタルト崩壊起こす。
食べたい物以外は絶食しよう。
無かったことにしてあげた方が喜ぶのだろうか。
ネガティブな感情を僕の中に埋めていってください。薔薇の下には秘密があります。桜の下には死体があります。
家族と友達を大事にするあまりに、それ以外の人に無関心なのが嫌だからと言って、家族と友達を持たないようにしようと思ったりして、何がしたかったんだろう。どうしたらいいんだろう。「乗客に日本人はいませんでした」
嫌がられるかと思ったから、良かった、泣きそうだ。
怖い、魂の引力が強すぎる。
想わないようにしなければ、と思ってる時にはもう負けてるんだ。
ヘッドライトが雨の路面に反射して雨の空に反射して孤独を責め立てているよう。
ミンク工場の写真が忘れられない。引き裂かれた人間はどこへ連れて行かれるのか。
会いたいな
傘は好きだ。そう言えばいつも一人だったな。雨の音が嬉しすぎる。
雨が降ってるから一人じゃないんだよ。
ここの切通には野猿が住んでいるンだったか。それは僕の空想だったか。山の上にはどうにかして女の子が一人で住んでるンだったか。その年端もいかない女の子を僕は怖れていたっけな。僕はいつも豊かだったな。
生きることは猿と少女を殺す。生きねばならないということはない。
僕は曲がりくねっていて突然犬に吠えかけられたり塀の上の猫に逃げられたりする道を好きすぎる。
子等の為には生きて死ななければならないんだろうな。
いつも書くとき、いつの誰なのかを考える前に書くようにしています。好きと恋と愛と恋愛の区別をつけたりすると、恥ずかしくて書けなくなったりします。恋愛だったとしたら相当恥ずかしいですね。