5月24日

本当のことを言うと、僕は恋というものがさっぱり分からないんです。見ていたいという気持ちしか分からないんです。聞いていたいという気持ちしか分からないんです。幸せになって欲しいという気持ちしかないんです。ねえ、僕は病気なんでしょうか。


自分は無くていい。要らない。幸せになって欲しい、あの人もこの人もあの花もあのライオンも。遠いどこかで、見えないところで。


考えて出てくる言葉は虚しくて怖い。


植物の矜持を持ちたい。負けていよう。失っていよう。そうして下と上にいっぱい伸びていこう。


ガンダムして、よし!


偽物の病気、本当の病気。


2歳の時にはただ相手の反応があるだけで嬉しいのに、4歳では人を自分の遊び道具に使おうとする。人間は2歳から失い始めるのかもしれない。


朝起きる。指が動いてくれる。行くところがある。緑が光っている。靴が待っている。鍵を忘れなかった。すごい、今日も大丈夫なんだって、すごい。


雲への欲情と本への思慕は一緒。


自由すぎて弾けてしまいそうだわ。ハーゲンダッツがないと耐えられない。


どうしてこんなに空に欲情してしまうのだろう。あの蒼は人を殺す。


空の種族として生まれたからには空に還らなければ。夜の種族として生まれたからには夜に棲まなければ。風の種族として生まれたからには風に病まなければ。人ならぬ身に生まれたからには人を愛さなければ。


テクマクマヤコンテクマクマヤコン、世界が完全になー


終わらせてしまっては駄目なんだ。終りに向かい続けながら終われない定め。


青、蒼、藍、蒼、白、青、藍、灰、蒼、群青、藍、青白蒼青青藍青蒼、病的な。


なんでそんなところ見てるんですか、ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー!病んじゃえ!そして治っちゃえ!


遠心分離機に一緒に入れられてぐるんぐるんにされてバターになって一つに溶け合っちゃいたい。ぐるんぐるん。なんでしょうかこの欲求!


指をガジガジされて嬉しい相手じゃないと嫌です。あと空とか素敵過ぎて大変です。なんですか、あれ。神様が作った自殺装置ですか。


もっとドキドキしたい。もっともっとエスカレートしちゃいたい。イケナイことしたい。はしたないことをいっちゃいたい。ごめんねママなことしたい。やだよやーだよ。


抱きしめたーいーなー


「この仕事に就いている私が変わっているっていうんだから、君は相当変わってるんだよ」先生、そういうことは本人には言わないものでは…?


構いたい、構われたい。夕方前のちょっとした時間に二人で縄跳びを回したい。飛ぶ人いないね。でもいいんだ。ぐるぐる。


あー、今日も、今日だなあ。なんてことだ。


足りなくなってきた。なんだこれは。誰かに涙を誘われたい。夕暮れなのに赤が来ない。


赤、赤!もっと侵略しろ!


居るんだなあって思うだけで嬉しいな。あの人は、居るんだなあ。


ちょっと昂った時にだけ吐き出して、普段は賢しげな顔をして、何でもない人間だって見破られてないと思ってるの?


いまなにしてる? : え、何してたんだろう・・