5月17日

しゃべるって格好悪い


誰かとはしゃぎたいな。ダンスを踊りたい。ナイフを振り回したい。爪を切ってあげたい。ご飯まだーって言いたい。さびしよ。


夜になるとどんな花も真っ黒なんだよ。それでも、そのほっそりとした優美な曲線だけで、綺麗なんだよ。そこの曲がり角で誰かが黙って立ってるね。


音楽だけしか聞こえないような夜


色んな人の名前だけ集めて 前に進むんだ進むんだって 煙草の火が消えたのも気づかないで 猫の尻尾をちぎり棄てて


酔った父の物音に怯える。


隣の部屋から聞こえるテレビの解説者がうるさい。Sigur Rosを音量を絞って聴きたいのに。部屋の中に余計な声が響いてる。打鍵の音が耳に障る。違うのに、違うのに。


たとえば僕が、僕の今までのそれなりの辛い思いとか、求めてやまない思いを詰め込んだ小さな人形を作ったとして。それも国のものだったり神様のものだったりってことになっちゃうのかな。


音やだ、音こわい。


闇が音を増幅させて、ああ、夜はどこまでいっても闇だからあ、音はどこまでも増幅されて、増幅が増幅されてしまうんだ、しまうんだよ。ああ増幅


TVってエナジードレイン使ってるよ絶対。5分もたない。


栃木の駅のホームで会話はのっぺらぼうだけど、河川敷からの風はやあやあとこんにちはです。


高校生with吊革、懸垂するなら早くしろ!でか!


友達っていうたびに嘘をついてるようでしょんぼり。


車両にいっぱいいるあの人もこの人も、愛し方を知ってる。


暴力が負ける世界は信用ならない。弱さが許されない世界は認められない。


電車の中で知り合いにあったら目的地までおしゃべりしなきゃいけない、みたいな雰囲気が本当にキライ。