4月4日

春の晴れた空には竜が見れる気がする。


彼の顔かっこいい、チャーミング。奥さん性格悪そう、きつそう。脚を奥さんの椅子の上に投げ出している。奥さん眉をしかめて、嬉しそう。子供はかわいくて素直。ママに嫌味を言われる度に傷ついてる。もう1、2年で母親にスポイルされる。彼の財布が見たいな。どんな財布なのかな。


繊細の表面に生えてる灰色の細かい毛羽が、飲む度咽に貼り付くんだ。


か ら す ねえ、何を言われたい?


僕の空に、散る桜色の透けた竜がみっちりと詰まって、帰る時を待ってる。


轢かれた生き物を撮った。


抱いたって抱いたって抱いたって埋まらない。語ったって語ったって語ったって吐けない。


手に入るのだろうか。手に入れたら笑うのだろうか。