11月26日
人の情念に触れた時は、生温かくて優しくて脆くて狡くて、こんなのも悪くないな面白いな、欲しいかも知れないとは思うけれど、自分の中にはそんなものは欠片も無くてただただ致命的な速度で飛び続ける灰色の弾丸があるばかり。
行きたい、あの黒い太陽、貫け!
友達が自分の知らない所で心配してくれていた。すごく嬉しい。どう言えばいいのかな。夜空が好き過ぎて大変なんだ、とかかな。
いくら汚れたってこの気持ちは失えない事が分かったから、自分に関してはもう何も怖くない。
TAKE OUTの表示もう見飽きて二度と見たくない見たくない見たくないって思ったけど夕方までに忘れる。
愛しいものって全部殺したくて毎日楽しくて仕方ない。
最近の区画整理で出来た几帳面な路地裏に、猫の死体みたいに可愛らしくケーキが箱ごと潰れていた。淡い小麦色にかがやいているのに誰にも見向きされていなかった。足りなかったところがちょっと満たされたので、歯の根を震わせて笑ってみた。
小学生が下校していて楽しいな。
小学生とは、サイコパスの模倣犯なんてプライドが傷ついて出来ないと思っている人種のこと?
草食のくせして狩りと荒野が懐かしくて。
初めて自分の本性に気づいて怯えたのは何歳ですか?
見たくないけれど、誰も見なかったら可哀想だし、可哀想だなんて絶対に許せない。
アパート、夕焼け、飛行機雲