11月5日

夜は明るいよ。


愛してるけど好きじゃないものがいっぱい。


なんでこんなに色んなものを好きだと感じるようになってしまったんだろうな。これからどんどん夜気が綺麗になっていってしまうしな。


明日の為に少し無駄なことをしておこう。


耐えられないことなんて何もないな、なんて思う。


かつて感じていたはずのこの部分は、なんで無いんだろう。


お腹がすいている人に自分をどんどん食べてもらうとして、左手が一番最後まで残っていればギリギリまで自分が残っていると言える気がする。何となく。


色んなものにもっと泣いてあげたいのに、泣けないなんて申し訳なさすぎる。


誰にも愛されていないものを愛するための旅に出なくちゃ。


仕事の時間は仕事に充てて、それ以外の時間は愛に充てればいいんだよな。簡単だ。簡単なはずなのに、例えば11月のPM3:45に陽光が公園脇の電信柱をあまりに美しい金色に彩っていたりすると、何もかもがぐちゃぐちゃになって分からなくなってしまう。ああ、欲しいんだって、思ってしまう。


誰も彼もが欲しがっている。完璧なものを見てしまう瞬間がある。常に失い続けているのに、まだ持っているような錯覚がある。異議を唱える相手すら居ない。残酷だと言うことも許されない。