6月30日

肉の身など。どれだけ解体したって、それはやはり肉で人だ。


解剖図が言う「逃がさないぞ」


夜の底を越えてしまった。あとはもう明日になるだけだ、ああ。


許されようとしている物が全て苦手だ。ずいぶん都合よく考えているのですね。もう許していますよ。


寂しくて、寂しさを感じる度にどんどん小さくなっていく。そのまま溶けて消えてしまいそう。ところが憎しみが、ああ憎しみが。憎しみが、僕を、内側から突き上げる。僕を存在させる。


あーもう、いっそ特別になってしまいたい。


うぐるぐる


膨張してる気もするし収縮してる気もする。どきんどきん。


ふう、ふう、呼吸疲れる…