5月12日
自分のものだと疎ましいだけのものが、どうして人のものだとこんなに愛おしいのだろう。
モスのトマトソースを袖に染みにしてしまった。本当に俺は食べるのが子供みたいに下手だ。
(人でも季節の花でも鳩の死体でもいいのだが)好きになった時ってどうしたらいいんだ?
どうしてこう作り事めいているのか私は。
何もしていないくせにもっとしたくて欲張りで楽しくて仕方ない、どうしよう。
胸が痛むというのは比喩表現だと思っていた、こうも毎日朝から晩まで痛み続けるなんて思ってなかった(ということを何度言ってるんだ)。
私はまだ走っていたい。
抱き締めさせてもらいあやさせてもらい癒させてもらえたら、どれだけ幸せだろう。
何よりも何よりも何よりも何よりも汚れない存在になりたかった。
両手も両足も汚れも傷も全部窓。