5月29日

今は嘘しかつけないけれど、いつか本当のことを言うから、一緒にいてくれますか。


ドアのパッキンの裏側に夕べの雨が、言えなかったこと泣けなかったことばかりが体にこびりつくのだと思っていた、会えなかったこと軽蔑したことで身動きが取れない、未明の後擦れの雲足が早い、誰の為でもなかった自分などもう遠すぎる。


どうせ裏切った時には笑ってしまうんだ、生まれた時から。


少年になりたかった事など一度もない。今に至ってもなお思えない。それなのにかつて少年であったものになんてどうしたらなれるんだ。


部屋の軋みや秒針が全部聞こえて、自分がどれほど戻ってきたか驚く。

5月28日

サランラップとレタスの区別がつかない。

誰か僕の隣に立って教えて、これはサランラップだよ、これはレタスだよねって。


きっちり朝昼晩に非通知で無言電話をかけてくる人がいる。怒鳴り付けようかと思うが、もし大事な人だったら悲しませたくないから、放っておいている。

5月25日

例えば見ていたいの先に触れていたい混ざっていたいがあるのではなく、もっと見たい時もっと強い見るが欲しい時、だってもう見ているのだからこれ以上どうしようもなくて、何もかも滅んで欲しくなって、なんで!なんで!と何もかも放り投げてガシャガシャ割れるのを見て笑う。という事を夕焼けを見ると言う。


もっと見てもっと聞いてもっと触れたい時どうしたらいいのか。死ぬ以外に。


私の神さま、なんで?

5月23日

楽しいとか幸せとか、人の中に求めなきゃならないんだな。空から探すのだと思っていた。


寝ぼけたまま休日なのに早起きして電車に乗って、SOY JOY食べてヘルシア緑茶飲んで、電車がついた後の今日のことに思いを馳せて、こんな日。

晴れている!


眠るホームレスの男の頭をホームレスの女が抱いて一匹の犬になっている。